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2023.11.14

デジタルアーカイブ学会 第5回学会賞 実践賞の受賞について



TRC-ADEAC株式会社 代表取締役 稲垣実です。

この度、デジタルアーカイブ学会 第5回 学会賞 実践賞を受賞いたしましたことを謹んで報告させていただきます。

学会からの授賞理由:

 図書館を中心に、自治体史などの書籍や古文書をはじめとする資料をクラウド型デジタルアーカイブシステムに登載している。同時に、国立国会図書館サーチやジャパンサーチとも連携している。その対象は百数十機関、メタデータでも22万件を越えている。また、以前からデジタルアーキビスト養成に取り組み、近年はデジタルアーカイブの教材化に向けてのワークショップを行っているなど、デジタルアーカイブの普及に力を入れている点も、大いに評価できる。また、小規模アーカイブのシステム開発や資金獲得の提案等を積極的に行っていることも注目される。
デジタルアーカイブにおけるビジネスモデルとしての期待も込めて、実践賞を授与する。

詳細はデジタルアーカイブ学会のウェブサイトをご覧ください。

https://awards.digitalarchivejapan.org/awards/5thawards/5thawards/

受賞コメントと今後の抱負

 この度はデジタルアーカイブ学会第5回学会賞「実践賞」をTRC-ADEAC株式会社に授与いただき、誠にありがとうございます。デジタルアーカイブ関係者の皆様と共に受賞できたことを、社員一同大変光栄に思い感激しております。

弊社は2012年の創業以来、図書館を中心に自治体史などの書籍や古文書を含む資料をクラウド型デジタルアーカイブシステムに登載し、140機関にわたる実績を上げてまいりました。初期は各機関が独自に搭載していたものが、現在では徳島県、浜松市、船橋市をはじめとするMLA連携による横断的なシステムへと発展しています。特に今年度は越谷市では生涯学習課を中心に、総務課や広報シティプロモーション課、図書館といった60課が参加し、全庁的なデジタルアーカイブ構築も構築させて頂きました。これにより市全体の知的資産を次世代へ継承し、社会的・文化的・経済的発展に寄与していくことを嬉しく思います。

このようにデジタルアーカイブが拡大しているのは、"過去の歴史や文化を積極的に活用し、新しい未来を創造していく"という取り組みが、徐々に実を結び始めているからです。弊社では大井将生さんにご協力頂き、デジタルアーカイブを活用した教材化ワークショップを開催し、その成果は弊社サイトで公開しています。また、図書館総合展では図書館を使ったインダストリアルツーリズム(筑豊編)の企画など、観光分野への貢献も期待しております。デジタルアーカイブを活用し、リアルな文化財や地域の価値向上につながることを本質的な役割としています。

このような役割の拡大は、人材育成が不可欠です。弊社でもデジタルアーキビストの資格取得講座を開催し、業界の発展に微力ながら貢献していきたいと思います。

これらの活動が実現できたのは、デジタルアーカイブ学会を始めとする皆様のご協力の賜物です。この場を借りて深く感謝申し上げます。また、これらの活動に取り組んできた社員一人一人の努力に敬意を表します。

デジタルアーカイブの普及と役割のさらなる拡大に向けて、引き続き皆様のご指導とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

TRC-ADEAC株式会社
代表取締役  稲垣 実

掲載:2023.11.14